刑務所不足で司法改革 米、最低刑期を撤廃

 【共同】ホルダー司法長官は12日、サンフランシスコで講演し、刑事司法制度の抜本改革に乗り出す方針を表明した。薬物犯罪に義務づけられた最低刑期の撤廃などが柱で、米国の社会問題となっている刑務所不足の解消を狙っている。

 米国では薬物使用に伴う犯罪が深刻化した1980年代、薬物絡みの刑に最低服役期間が定められたことなどを背景に受刑者が急増した。長官によると連邦刑務所の現在の収容者は21万9000人以上に達し、定員を約4割オーバーする混雑ぶり。1980年と比べ9倍近くに増えたという。

 改革案では薬物絡みの犯罪者のうち、大規模な犯罪組織との関係がないことに加え「暴力行為を起こしていない末端人物」の場合は最低刑期を撤廃し、柔軟な司法判断を可能にする。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る