アップル、マッチャを買収 〜STBの機能拡充またはスマートTVの開発か

 アップル(Apple)は、コンテント・アグリゲイション新興企業のマッチャ(Matcha.tv)を買収した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アップルはマッチャの買収によって、様々な消費者電子機器やウェブサイトから動画をテレビ再生できるようにする技術をアップルTVに組み込むか、あるいは、開発中だと噂されるスマート・テレビに搭載する可能性があると指摘される。

 動画をテレビで再生する機能は昨今、消費者電子製品メーカーにとって極めて重要な技術と位置付けられるようになった。

 たとえば、任天堂はウィー・ユー・ティーヴィー(Wii U TVii)に類似の技術を使っており、マイクロソフト(Microsoft)も新型のビデオゲーム機エックスボックス・ワン(Xbox One)を2013年秋に発売する際、音声認識操作による動画再生機能を組み込むものとみられる。

 アップルが居間の娯楽市場に本格的に進出するという噂は2年ほど前から囁かれているが、昨今、それに関する具体的な動きは表面化しなくなった。

 高級スマート・テレビをアップルが2013年中に発売するという当初の噂は2014年中にずれ込んでおり、同社のテレビ製品に関する動向は不透明さを増している。

 しかし、同社がマッチャを買収したことで、アップルTVが大幅に機能拡充されないとすれば、スマート・テレビ製品の開発がいよいよ間近という憶測が改めて呼び起こされる可能性が高まったと言える。

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