軍事介入へ報告書 化学兵器使用「強い確信」 シリア、1400人超死亡
- 2013年8月30日
- アメリカ発ニュース
【共同】米政府は30日、シリアのアサド政権が21日に首都ダマスカス近郊で化学兵器である神経ガスを使用した「強い確信」があるとする報告書を発表した。少なくとも子ども426人を含む1429人が死亡したと分析。ケリー国務長官は記者会見し「独裁者による化学兵器使用に目をつぶれば歴史に断罪される」と述べ、軍事介入が不可避だとの立場を鮮明にした。
オバマ大統領は記者団に「女性や子どもが毒ガスにさらされる世界は受け入れられない」と明言。まだ決断はしていないと前置きした上で、短期間で限定的な軍事介入を検討しているとあらためて強調。今後、米議会との調整を経て最終判断する意向を示した。
「強い確信」は完全な確認を除けば米情報機関の分析で最も強い表現。報告書は使用の根拠として、犠牲者の症状、攻撃の3日前から政府軍の化学兵器部隊が砲撃準備に着手していたこと、防護マスクの使用命令が出ていたことなどを列挙。さらに化学兵器使用を確認し、国連調査団による証拠取得を懸念した政府高官の会話を傍受したことも明らかにした。
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