バチカン国務長官が交代

 【共同】ローマ法王庁(バチカン)の官僚組織のトップで首相に相当するベルトーネ国務長官(78)が15日、辞任した。後任は駐ベネズエラ大使だったピエトロ・パロリン大司教(58)。3月に就任した法王フランシスコは最高幹部人事に手を付け、本格的な法王庁改革に乗り出した。

 法王庁では昨年、内部文書をメディアに流していたとして、前法王ベネディクト16世の執事が窃盗容疑で逮捕されるスキャンダルが発生。前法王の側近で絶大な権力を持つベルトーネ氏を追い落とすための権力闘争が背景にあるとされた。

 パロリン氏は15日、手術のためバチカンでの就任式を欠席。正式な就任は数週間先になる見通し。法王フランシスコは8月末、注目された国務長官交代人事を発表していた。

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