ファストフード賃上げは妥当〜店員の過半数に公的補助と最新調査

 国内のファストフード店で働く人々の過半数が何らかの公的扶助を受けており、国の負担額は年間70億ドルに上ることが、ファストフード店員の組合結成と賃上げを訴える団体の調査で分かった。

 ロサンゼルス・タイムズによると、ファストフード店員の平均時給は8.69ドルで、勤務時間は週40時間に満たないことが多いため、フードスタンプ(食料引換券)やメディケイド(低所得者向け医療費補助制度)、税控除の対象となる。

 この結果、年間約39億ドルがファストフード店員の家族のメディケイドと子供の医療費に充てられているほか、店員の家族はフードスタンプの給付で10億4000万ドル、所得税控除で19億1000万ドルを受け取っている。一方でマクドナルドのドナルド・トンプソン最高経営責任者(CEO)の2010年の報酬は1400万ドルだったという。

 このほか、全国雇用法プロジェクト(NELP)の最新報告によると、マクドナルドの店員(70万7850人)に対する公的支援の総額は12億ドル、ピザハットやタコベルなどヤム・ブランズ系の店員(37万9449人)は6億4800万ドルに上る。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る