中国の操作国認定見送り 米財務省の為替報告書

 【共同】米財務省は30日、2013年上半期の外国為替報告書を公表し、人為的に為替相場を維持する「為替操作国」として中国を認定することを見送った。ただ、対ドルの実効レートの上昇ペースが「より小幅になった」上に、中国は大規模な市場介入を再開したと指摘。通貨切り上げのペースが「必要とされるほどは速くない」として、人民元は「著しく過小評価されている」と批判した。

 日本については「行き過ぎた円高」を修正するための市場介入を望んでいると繰り返し示唆したとているとしたものの、過去2年間にわたって介入は実施していないとした。その上で日本の為替政策を「引き続き注意深く見守る」とした。

 報告書は主要な貿易相手国・地域の為替政策を分析。議会に対して4月と10月に提出される。調査対象となった9カ国・地域はいずれも「為替操作国」に該当しなかった。報告書には一部、9月末までの国際経済や外為市場の動向も盛り込まれている。

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