シリアの安全確保に懸念 OPCWの化学兵器廃棄

 【共同】化学兵器禁止機関(OPCW)の初代査察局長を務め、12月のノーベル平和賞授賞式に出席する元陸上自衛隊の秋山一郎氏(64)が27日、東京都内で共同通信などのインタビューに応じ、シリアでの化学兵器廃棄について「政府が完全に安全を確保できる状態ではなく心配だ」と述べ、内戦下での作業の難しさを強調した。

 秋山氏は1997年から2度にわたって査察局長として計10年勤務した。「紛争状態での査察は過去にもあったが、軍の警護がしっかりしていた。シリアとは状況が異なる」と語った。

 また世界的に化学兵器の廃棄が進み、実動部隊の査察局職員が削減されていることに懸念を示した。「ノウハウが失われ、将来シリアのような事態に対応できなくなる恐れがある」と指摘。シリアの査察では元職員を呼び戻して対応しているという。

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