ウラン購入事業が終了 米ロ核廃棄、20年で達成

 【共同】米国家安全保障会議(NSC)は10日、旧ソ連諸国の解体核兵器から出る濃縮ウランを米国が購入し、発電用燃料に転用するロシアとの共同事業が完了したと発表した。冷戦の「負の遺産」を処理するため、20年にわたり続けられてきた核廃棄計画の一つが終わった。

 計画は核分裂物質の流出を防ぐため、米国とロシアが1993年に合意。廃棄核弾頭から取り出した計500トンの高濃縮ウランを低濃縮ウランに転換、米国が購入して商業用原子炉の燃料としてきた。

 ロシアから運ばれた最後の低濃縮ウランが今週、米東部ボルティモア港に到着し、当初の計画通り20年で事業を終えた。高濃縮ウランが取り出された核弾頭は約2万発に及び、米国に移送された低濃縮ウランは過去15年以上の間、全米の発電量の10%近くをまかなってきたという。

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