パレスチナ支援2億ドル 中東和平へ政府 対米修復の狙いも
- 2014年2月28日
- 世界のニュース
【共同】政府は、中東和平交渉を後押しするため、パレスチナ自治政府に約2億ドル(約204億円)の資金拠出を含む支援を実施する方針を固めた。政府筋が27日、明らかにした。オバマ政権が力を入れる中東和平に貢献し、安倍晋三首相の靖国神社参拝でぎくしゃくした対米関係の修復に役立てたい考え。4月のオバマ大統領来日に向けた環境整備の狙いもある。
政府筋によると、約2億ドルは世界銀行を通じてパレスチナの財政再建に充てられる。道路などのインフラ整備や病院建設、食糧支援にも振り向けられる。日本政府は1993年以降、対パレスチナ支援として約14億ドルを拠出しており、今回を含めると約16億ドルとなる。
人的貢献策として、パレスチナの将来を担う人材育成事業を拡充する。マレーシアやインドネシアなどと協力し、農業や観光業に従事するパレスチナ人の研修を受け入れてもらい、日本から指導員を派遣する。
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