戦闘2年がれきの街 新たに略奪、住民絶望

 【共同】2年ぶりに戻った街は戦闘で破壊し尽くされ、住み慣れた家はがれきに変わり果てていた。「これからどう生きていけばいいのか」と嘆く住民。シリアのアサド政権と反体制武装勢力の停戦が成立した中部ホムスの旧市街に12日、日本メディアとして初めて入った。新たな略奪も相次ぎ、絶望に追い打ちを掛けている。

 シリア第3の都市ホムスは2011年の「アラブの春」で反体制デモや武装蜂起が早くから拡大し、「革命の首都」とも呼ばれた。しかし武装勢力は2年に及ぶ政権軍の包囲攻撃を受けて疲弊し、交渉の末、今月9日に市外に撤退。住民の帰還が始まった。

 アーチ天井が特徴的な旧市街のスーク(市場)。仕立屋店主バシャル・オマルさん(66)が店の前で立ち尽くしていた。「きのう戻ったら家はがれきになっていた。店は大丈夫だったのに、今日来たら略奪されていた」

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