南・東シナ海の有事想定 「中国軍準備」と米報告

 【共同】米国防総省が5日公表した中国の軍事動向に関する年次報告書は、人民解放軍の有事戦略に関し、これまで通り台湾海峡に主眼を置きながらも「南シナ海や東シナ海における潜在有事への準備を進めている」と明記し、警戒感を示した。

 中国は東シナ海にある沖縄県・尖閣諸島や南シナ海の領有権を主張、周辺国との対立を深めている。報告書の分析は、偶発的衝突が起きた場合に人民解放軍が介入してくる可能性を視野に入れたもので、アジア重視を掲げる米軍の前方展開戦略にも影響を与えそうだ。

 報告書は「台湾海峡における潜在的紛争に備え、(紛争の直接の当事国ではない)第三国を抑止したり打倒したりすることが、中国が軍備投資を進める最大の動機であり続けている」と指摘した。

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