怠慢で惨事拡大、追及続く  韓国船沈没3カ月

 【共同】韓国沖で修学旅行の高校生ら304人が死亡、行方不明となった旅客船セウォル号沈没事故から16日で3カ月。海上管制や海難救助を担う海洋警察の怠慢で事故の初動対応が遅れ、惨事が拡大していた実態が明らかになり、子を失った親たちは、真相究明のための特別法制定を求めて座り込みを始めるなど、当局を追及する姿勢を緩めていない。

 「調査への遺族、国民参加を保証しろ」。15日、ソウルの国会近くで遺族や支援者約1500人がシュプレヒコールを上げた。遺族らは「聖域なき捜査」を要求。遺族が推薦する専門家が半数を占め、捜査権も持つ調査機関を設置する独自の法案を作成し、約350万人分の賛同署名を国会に運び込んだ。

 国会議長と面会した遺族代表の金炳権さん(50)は「こんな事故は世界で例がない。私たちのためではなく、国民のために再発を防ぐ法律をつくってほしい、と議長に訴えた」と話した。

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