外国人の不動産購入、35%増〜加州南部は中国人らに人気
- 2014年7月18日
- アメリカ発ニュース
2014年3月期は中国人など外国人による国内の不動産購入が大幅に増加したことが、全米不動産業者協会(NAR)の最新報告書で分かった。
ロサンゼルス・タイムズによると、海外の買い手や米国に渡ったばかりの買い手による住宅購入は、前年から35%も増加して920億ドルに達し、過去最高だった12年の825億ドルを上回った。これらの買い手が住宅販売高全体に占める割合は約7%だった。
特に増加が著しいのは中国人による購入で、50%増の220億ドルを記録した。専門家によると、中国人の買い手の多くは米不動産を本国より有利な投資対象と考えており、現金の安全な避難先と考える人も多いという。また、子供を米国の学校に通わせる目的で家を買う人も多い。
中国人に最も人気の高い地域は南カリフォルニアで、上位3地区にロサンゼルスとアーバインが含まれた。ロサンゼルスは、インド、英国、オーストラリア、アイルランド、ロシアなどの買い手にも人気が高かった。一方、メキシコ人には出身国に近いサンディエゴが一番人気だった。
世界的な経済成長に伴い、米不動産に対する外国人の関心は今後も高まると予想されており、NARのスティーブ・ブラウン会長は「外国人の買い手は、魅力的な価格、安定した経済、将来的な投資機会を考えて米国の不動産に引きつけられている」と分析している。
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