死刑執行中に長時間苦しむ アリゾナ、弁護士が非難

 【共同】アリゾナ州で23日に執行された薬物注射による死刑で、死刑囚が絶命まで約2時間かかり、その間に苦しみ続けた。弁護士が途中で執行中止を求めたが続行されたという。米メディアが報じた。米憲法は「残酷な執行」を認めておらず、非難が高まりそうだ。

 弁護士はAP通信に対し、死刑囚が「1時間以上、あえいだり鼻を鳴らしたりしていた」と非難した。通常であれば死刑執行にかかる時間は10分ほどだという。

 米国では今年、オハイオ州やオクラホマ州でも同様のケースがあった。死刑に批判的な欧州の製薬会社が執行用薬物の供給を停止したことに伴い、各地で代替の薬物が使われ始めたが信頼性に疑問の声が上がっている。

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