自爆テロ前に一時帰国 シリアで訓練の米国人

 【共同】ニューヨーク・タイムズ電子版は30日、内戦が続くシリアで訓練を受けた米国人の男(22)が、シリアでの自爆テロ実行に先立ち一時、米国に帰国していたと報じた。米当局は男の行動や接触した人物の割り出しを急いでいる。

 同紙によると、男は国際テロ組織アルカイダ系の組織「ヌスラ戦線」の訓練をシリアで受けた後、数カ月にわたり米国に滞在した。再びシリアに渡航して今年5月、爆弾を積んだトラックでシリア北部のレストランに突っ込んで自爆した。

 男はフロリダ州の比較的豊かな家庭の出身で父はパレスチナ系米国人。ヌスラ戦線は、男の自爆シーンとされる内容を含む映像を公開。自爆の前、米国に愛想を尽かしたことや「ムジャヒディン(イスラム戦士)」らとの生活がいかに素晴らしかったか語り、米国の旅券を燃やしていた。

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