炉心溶融、推定の5時間前 3号機燃料大部分が落下

 【共同】東京電力は6日、2011年3月の福島第1原発事故発生時、3号機で従来の推定より5時間以上も早く炉心溶融(メルトダウン)が始まっていたとの調査結果を発表した。想定より早く溶融が進んでいたため核燃料の大部分が圧力容器の底を突き破って格納容器下部に溶け落ちたとしており、今後の廃炉作業は一層困難になる可能性がある。

 これまでの解析では燃料の約6割が格納容器下部に溶け落ちたとみていたが、東電は「大部分が落下したとの前提で燃料取り出し方法の研究を進める必要がある」としている。

 東電によると、3号機では3月12日昼ごろから、高圧注水系(HPCI)と呼ばれる装置を使い燃料を冷却していた。これまでは装置を手動停止した13日午前2時ごろまで冷却が続いていたとみていたが、前日の12日午後8時ごろには冷却できない状態になっていたと判明し、燃料溶融の進み具合を再分析した。

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