米、シリア偵察飛行へ イスラム国への空爆判断か

 【共同】ニューヨーク・タイムズ(電子版)は25日、オバマ大統領がシリア上空での偵察飛行を承認したと伝えた。イラク北部に続き、シリア側でも過激派「イスラム国」へ空爆を実施するかどうかの判断材料にするとみられる。

 米国務省のサキ報道官は25日の記者会見で、米軍によるシリアでの軍事行動について「シリアの(アサド)政権に承認を求めるつもりはない」と述べ、米国の国益を守る目的なら承認は不要との認識を示した。

 シリアのムアレム外相は25日、米軍にシリア国内での空爆を容認する条件として「事前の完全な調整」を求めていた。だが、オバマ政権は反体制派を弾圧するアサド政権との調整に応じれば、政権の正統性を事実上認めることになりかねないとして、拒否する意向を示した形だ。

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