密輸に「税金」、支配強化 シリア北部、イスラム国
- 2014年9月22日
- 世界のニュース
【共同】トルコ南部と国境を接するシリア北部で勢力を拡大する過激派「イスラム国」。両国国境では家畜や石油の密輸が行われているが、イスラム国が支配地域を通る密輸業者から「税金」や「通行料」を徴収するなどし、掌握地域で実効支配を強めている実態が22日までに明らかになった。
トルコ南部キリスに近い国境地帯で9月上旬、シリアから数百頭の羊を連れてトルコ領に不法越境してきた業者らの姿が見られた。地元記者によると、10月初旬に始まるイスラム教の「犠牲祭」を前に、国境付近では祭で提供される羊の密売が活発だという。
シリア人業者らは、イスラム国がトルコ側への家畜の密輸に対し、1匹当たり20トルコリラ(約980円)の「税金」を業者から徴収していると証言。羊はトルコでは1匹500〜600トルコリラと、シリアでの2倍近い高値で売れるという。
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