戦後最悪、死者47人 山頂付近で噴石直撃か
- 2014年10月1日
- 日本発ニュース
【共同】御嶽山(長野・岐阜県、3067メートル)の噴火で、長野県警は1日、新たに35人の死亡が確認されたと発表した。これまでの判明分と合わせ死者は計47人となった。気象庁によると、国内の火山災害では、火砕流で行方不明者を含め43人が犠牲となった1991年の雲仙・普賢岳(長崎県)を上回り、戦後最悪となった。
死者のうちこれまでに身元が確認されたのは15人。1日は新たに神奈川県小田原市の会社員佐野秋乃さん(36)ら3人の身元が確認された。長野県警によると、9月30日までに死亡が確認された12人を検視した結果、いずれも損傷死と判明。多くは噴石が頭や首に直撃したとみられる。警察庁によると、ほとんどの死者は山頂付近の屋外で倒れていた。県警はほかの死者についても身元や死因の特定を急いでいる。重軽傷は69人。
これまでに山頂付近で発見されていた全員が運ばれたことになるが、長野県木曽町には1日、この日運んだ35人を上回る人数の安否確認を求める家族らが訪れた。県警などは、ほかに巻き込まれた人がいないか2日以降も捜索を続ける。
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