住民投票は実施方針維持 カタルーニャ

 【共同】スペイン北東部カタルーニャ自治州政府の報道官は3日、スペインからの分離・独立を問う住民投票を11月9日に行う方針を「維持する」と発表した。フランス公共ラジオが伝えた。自治州政府は9月30日、憲法裁判所の差し止め命令に従い、住民投票の準備手続きを停止したと表明したばかりだった。

 自治州政府の意図は不明だが、強硬姿勢を示すことで、住民投票が実施できなくても中央政府との自治権拡大交渉で優位に立ちたいとの思惑がありそうだ。また、自治州政府内の強硬派からの突き上げも一因との指摘もある。

 自治州政府は3日、住民投票のための選挙管理委員会を設立するための政令を出した。これに対しマドリードの中央政府は即座に「選管設立は違法」と指摘。政府が既に「住民投票は違憲」として憲法裁に起こしている訴訟で、この件も審議されるよう求めるとした。

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