15年のストレステストのシナリオ公表 FRB

 【共同】連邦準備制度理事会(FRB)は23日、2015年の健全性審査(ストレステスト)のシナリオを公表した。保有資産500億ドル以上の大手銀行持ち株会社31社が対象で米国内にある外国銀行の子会社も入っている。今回から新たにドイツ銀行の子会社が加わった。金融危機時のような厳しい経営環境下での事業継続のために十分な資本を確保できるかなどについて調べる。

 最も厳しいシナリオは、14年10〜12月期から17年10〜12月期の間に、ユーロ圏や英国、日本で景気が後退し、アジアの新興国も低成長に陥ることを想定。社債のスプレッド拡大で企業は資金の調達が難しくなることや石油価格が上昇することを想定に加えた点が、14年のシナリオとは異なっているという。

 各社は15年1月5日までにシナリオに基づいて、収益などへの影響や資本計画をFRBに提出する必要がある。

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