「拷問報告書」公表へ テロ警戒、緊急出動態勢も

 【共同】上院情報特別委員会は9日、ブッシュ前政権下で中央情報局(CIA)がテロ容疑者に行っていた過酷な尋問に関する報告書を公表する。米政府は報告書の内容が反米感情をあおりかねないとして、在外公館や米軍基地にテロなどへの警戒を呼び掛けた。中東やアフリカ周辺に展開する米海兵隊も万一の事態に備え、緊急出動態勢を取っている。

 報告書は機密扱いだったが、「拷問」と呼ばれる過酷な尋問を禁止したオバマ大統領が公開を求め、6000ページ以上の原文を約500ページに要約した。

 テロ容疑者の顔に大量の水を注ぎ、自白を迫る「水責め」などCIAが米中枢同時テロ後に行っていた尋問の実態は、既に多くが明らかにされている。AP通信によると、報告書はこうした尋問によって具体的な成果が得られたわけではないと結論づけている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る