TPP妥結へ一任要請 ルール策定で中国に対抗

 【共同】オバマ大統領は20日の一般教書演説で、環太平洋連携協定(TPP)の円滑な成立に不可欠な通商交渉の権限一任を「与野党に要請する」と述べ、交渉妥結に意欲を表明した。世界第2位の経済大国として存在感を強める中国に対抗。「強力で新たな通商協定」と位置づけるTPPで「通商ルールは米国が描くべきだ」と強調した。

 TPPを成功させる上で、議会から交渉権限の一任を取り付けることは最大の焦点となる。権限委譲なしに交渉を終えても、議会の反対で覆される恐れがあるだけに、権限の一任は交渉妥結に欠かせないとされている。

 来年秋に次期大統領選を控えており、協定発効に向けた議会手続きを年内に終えなければ、オバマ政権によるTPP締結は極めて困難になる。

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