為替相場操作目的でない 日米会談、発表に調整ミス

 【共同】麻生太郎財務相は9日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれているトルコのイスタンブールで、ルー財務長官と会談した。金融政策は為替相場を操作するのが目的ではないなどとした従来の合意を確認した。米財務省が発表した。

 当初、会談内容の公表を10日に予定していたもようだが、米側が前倒しで9日に発表し、その約1時間半後に日本側も同じ内容を発表した。「米側と調整ミスがあった」(同行筋)ためだという。

 米国内では、ドル高の進行で収益が縮小している輸出企業が数多く、議会では為替相場を円安ドル高に導くために日本が金融緩和を実施しているとの批判が広がっている。米財務省は米国内向けに、日米会談の内容を前倒しで発表した可能性もある。

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