ウォルマート時給引き上げ 連邦最低賃金超える9ドルに
- 2015年2月20日
- アメリカ発ニュース
【共同】ウォルマート・ストアーズは19日、従業員の賃金を4月から最低で時給9ドル(約1070円)に引き上げると発表した。全米最低ラインとして定められている連邦最低賃金の7.25ドルより2割以上高くなる。ウォルマートは賃金が安い企業の代表格として長く批判されてきたが待遇の改善に乗り出す。
格差是正を重要課題に掲げるオバマ政権は、連邦最低賃金を引き上げるよう議会に求めている。これを受ける形で昨年以降、衣料品のGAPや家具のイケアなど欧米のチェーンストアが相次いで待遇改善を発表しており、ウォルマートはこうした動きに追随した。
引き上げは全世界の従業員約130万人のうち、米国内の約50万人(関連企業のパートも含む)が対象。費用は年間10億ドルを超えるという。州最低賃金の引き上げが決まっているところもあることから、来年2月には10ドルまで再度引き上げる方針。
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