「辺野古海底調査再開」 攻める政権、沖縄守勢 息巻く知事、打つ手欠く

 【共同】政府は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部の埋め立てに向け、中断していた海底ボーリング調査を12日、再開した。沖縄県からの再開見合わせ要請を無視し、攻勢を続ける安倍政権。知事に就任してから10日で3カ月となった翁長雄志氏は、辺野古移設阻止へ「あらゆる手法を駆使」すると息巻くが、打つ手は限られ、守勢に立たされているのが実情だ。

 「県民に説明がない中、物事を進めている。許せない」。政府主催の東日本大震災の追悼式に出席するため上京していた翁長氏は12日午前、ボーリング調査再開の一報を聞き、記者団を前に語気強く政府を批判した。

 翁長氏のいらだちの裏には、昨年11月の知事選で支援を受けた革新層からの「激しい突き上げ」(知事周辺)がある。前知事による埋め立て承認の是非を検証する有識者委員会を1月に設置したが、中谷元・防衛相は「夏ごろにも(埋め立て工事に)着手したい」と表明。検証結果の報告は7月以降となるため、後手に回る可能性がある。

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