次の目標「市長降ろし」 黒人差別のファーガソン

 【共同】白人警察官が黒人青年を射殺したミズーリ州ファーガソンで、黒人差別の体質を指摘した司法省の改革圧力の下、市警トップらの辞任が相次いだ。市政刷新を唱える住民側は16日までに次の目標として「市長降ろし」を掲げ、リコールの署名運動を始めた。

 白人のノウルズ市長は2011年に選ばれ、14年に再選された。30代半ばと若い。責任を問う声は射殺事件の直後からあるが、辞任の考えはない。AP通信に13日、「誰かが指導力を発揮しないといけない」と組織改革に意欲を示した。

 米国の市長には全権を持つタイプと、限定的な権限にとどまるタイプがある。ファーガソンは後者で、月収350ドル(約4万2000円)のパートタイム制だ。実務を統括する市政代行官が別にいて、市長を含む公選7人の理事会が任命する仕組みになっている。

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