米0.2%成長に急減速 ドル高で輸出不調

 【共同】商務省が29日発表した2015年1~3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、年率換算で前期比0.2%増となり、2.2%増だった前期から伸び率が大幅に縮小した。14年1~3月期に2.1%のマイナス成長に転落して以来、1年ぶりの低水準。ドル高や原油安の影響で輸出と企業の設備投資がマイナスに転落し、個人消費も振るわなかった。

 4月以降、景気が順調な回復軌道に戻らなければ、米連邦準備制度理事会(FRB)が模索する今年後半の利上げが難しくなる可能性がある。

 今回の結果は市場予想の1.0%を下回り、順調に拡大していた景気が急減速したことを示した。北東部を襲った寒波や、西海岸の労働争議で物流が停滞したことも経済活動の足かせになった。

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