鯨研に3億円支払いで合意 シー・シェパード

 【共同】反捕鯨団体「シー・シェパード」は8日、日本鯨類研究所(鯨研、東京)と係争中の訴訟で、調査捕鯨の妨害行為を差し止める仮処分命令が出ていたにもかかわらず妨害を続けたことに対する損害などの弁済として、255万ドル(約3億円)を鯨研側に支払うことで合意したと発表した。

 昨年12月に米連邦高裁がシー・シェパード側に弁済を命じていた。

 鯨研などによると、鯨研は調査船を所有する共同船舶(東京)とともに2011年、シー・シェパードに調査捕鯨の妨害差し止めなどを求める訴訟を米裁判所で起こした。12年に連邦高裁が妨害差し止めの仮処分命令を出したが、妨害行為が続いたため、鯨研側が法廷侮辱罪を申し立て、昨年12月に同高裁が法廷侮辱に当たると判断した。

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