オムロン、産業用制御機器のデルタを買収

 オムロン(京都府)は30日、産業用制御機器メーカーのデルタ・タウ・データ・システムズ(Delta Tau Data Systems=DT、カリフォルニア州)を買収すると発表した。買収額は約100億円。製造装置を的確に動かすモーション制御機器分野の、技術開発力と品ぞろえ強化を目指す。

 オムロンのウェブサイトによると、9月初旬までにDTの全株式を取得し、子会社にする。DTは半導体製造装置や工作機械などのモーターを駆動させる機器の動きを制御する製品が専門で、2014年の売上高は約50億円。1976年設立で日本や英国、韓国、中国などに支社があり、従業員数は178人。

 オムロンはDTの買収により高速かつ高精度で制御する機器の開発力を高め、主力の産業用制御機器事業を強化する。スマートフォンの部品を加工する装置などの性能向上につながると見込んでいる。

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