東芝、損失1000億円超も 利益水増しで15年3月期
- 2015年8月12日
- 日本発ニュース
【共同】東芝が利益水増し問題で発表を延期している2015年3月期連結決算で、1000億円超の損失を計上する公算が大きいことが12日、分かった。水増し問題を受けて事業の資産価値を見直しており、半導体や白物家電、米国の原発などに関する損失が響くとみられる。
第三者委員会や社内の調査で、09年3月期から14年4~12月期までに水増しが判明した利益計1562億円に関する修正とは別に計上する。東芝は問題発覚前、15年3月期の純利益予想を1200億円としていたが、資産見直しの影響で純損益が大幅に悪化し、赤字に転落する可能性もある。
半導体は価格が安い単機能の製品などで海外メーカーとの競争が厳しいほか、タイで生産して日本に輸入する冷蔵庫などの白物家電も円安で採算が悪化。それぞれ生産設備などの価値を見直す。
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