地銀初任給、大手並みに 15年春、8割が20万円台

 【共同】全国の地方銀行と第二地方銀行の計105行のうち、2015年春入社の初任給(大卒総合職)を20万円以上支給した銀行が約8割の85行に上ったことが19日、地銀各行への取材で分かった。初任給引き上げの動きが拡大した。メガバンク並みの水準に引き上げることで、大都市圏への人材流出を防ぐ狙いがある。

 安倍政権は賃上げを後押ししているが、地方や中小企業には十分広がっていないのが現状だ。地域の有力企業である地銀による賃金引き上げの動きは、メーカーなどを含めた地域全体の賃上げに波及する可能性もありそうだ。

 共同通信が地銀各行に取材したところ、青森や秋田、山形、荘内、第四、筑邦、十八、宮崎など25の銀行が15年春入社を対象に初任給を10万円台後半から20万円台前半に改めた。2万~3万円程度と大幅に引き上げた地銀も少なくない。初任給が最も高いのは東京スターの25万円だった。

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