災害に強い町づくりを オバマ氏、ハリケーン10年

 【共同】オバマ大統領は27日、超大型ハリケーン「カトリーナ」が南部ルイジアナ州に上陸してから29日で10年になるのに合わせ、同州ニューオーリンズで演説した。この間、地元が示した経済再生などの「復元力」を高く評価する一方、災害に強い町づくりの必要性を重ねて訴えた。

 ハリケーンでは1500人以上が犠牲になり、ニューオーリンズ市域の8割が水に漬かった。特に被害が激しかった最貧困地区「第9区」で演説したオバマ氏は「(カトリーナで受けた)犠牲や痛みは、悲嘆に暮れるためではなく(再生への)思いを強めるためにある」と強調した。

 カトリーナ襲来の際、連邦緊急事態管理局(FEMA)の対応遅れで被害が拡大したとして、当時のブッシュ政権は厳しく指弾された。オバマ氏はこの日も「最初は自然災害だったが、国民に目配りするはずの政府による失策で人災になった」と主張した。

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