プエルトリコが財政再建案 不足分は債務削減を交渉

 【共同】巨額の債務を返済できなくなり、デフォルト(債務不履行)状態に陥った米自治領プエルトリコは9日、増税と歳出削減を柱とする今後5年間の財政再建案を発表した。ロイター通信が報じた。

 再建案を実施した場合でも120億~130億ドル(約1兆4400億円~1兆5600億円)程度の財源が不足する見通し。プエルトリコは投資家との間で債務の削減交渉を進めたい考えだが、財政の立て直しに向けた道は厳しそうだ。

 再建案は2020年までに、280億ドルの財政赤字のうち、増税と歳出削減によって120億ドル程度、経済成長により20億ドルをそれぞれ削減できると試算した。残る不足分については今後、債務減額を求めて債権者と協議を進める。

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