手こぎボートで太平洋横断 英冒険家、北米から豪まで

 米西部を1人乗り手こぎボートで出発した英国出身の冒険家が、209日かけて太平洋を約1万3700キロ横断、28日までにオーストラリア北東部ケアンズに到着した。地元メディアによると、北米からオーストラリアまで太平洋を単独の手こぎボートでどこにも寄港せず横断したのは世界初という。

 冒険家は現在、カナダに住むジョン・ビーデンさん(53)。地元メディアによると6月1日、全長約6メートルのボートに乗り込んで西部サンフランシスコを出発。1日平均で15時間、こぎ続けた。11月中にオーストラリアに到着予定だったが、悪天候のため今月27日にずれ込んだという。

 ビーデンさんは、大西洋を同様にボートで横断したこともある。家族が待つオーストラリアに到着後、ビーデンさんは「出発した際はどれだけ大変なことか分かっていなかった。陸の上に立つのは奇妙な感覚だ。このようなことが達成できて信じられない」と話した。(共同)

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