小売り大手ターゲットは、ミレニアル世代(Y世代)の取り込みを図って、数カ所で小規模店舗を開店した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、場所はニューヨーク市やペンシルベニア州ステイトカレッジといった都会や大学のある街。ミネソタ大学近くにある店の場合、ターゲットの平均的店舗の15%以下という小さな店内に、小型のアイロン台やツインサイズのシーツなど学生に需要の高い商品をそろえ、子供用玩具やベビーカーなどは置いていない。
一方、NY市マンハッタンのトライベッカ地区では、地元住民を狙ってベビー用品などを大量にそろえ、店内にはギリシャヨーグルトの「チョバニ・カフェ」を設置し、壁には地元アーティストの作品を展示している。
業界ではこれまでに、ウォルマート・ストアズが小型店舗「エクスプレス」を試験営業したもののうまく行かずに戦略を変更。今年に入って100店以上を閉鎖し、今後は大型の「スーパーセンター」やスーパーマーケット式の「ネイバーフッド・マーケット」に力を入れると発表している。
ウォルマート・エクスプレスは郊外や田舎が中心だったが、ターゲットは人口の多い都市部を狙い、店舗ごとに地域の好みやニーズを反映させた品ぞろえにしている点が異なる。ターゲットの平均的な店舗面積が14万5000平方フィートなのに対し、小型店は5万平方フィート以下で、オンラインで注文した商品の受け取り場所としても役立てたい考え。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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