コーダ、取引先に訴えられる〜支払い遅れで4社から
- 2013年2月7日
- 自動車関連
電気自動車(EV)メーカーのコーダ・オートモーティブ(カリフォルニア州)が支払いの遅れを理由に複数の取引先から訴えられていたことが、4日までに分かった。
ギガオムによると、コーダを訴えたのは、自動車エンジニアリングおよび開発のRLEインターナショナルとその系列会社RTECH、自動車開発サービスのEDAG、自動車テスト・サービスのFEV。いずれもサービスに対する支払いが滞っているとして、過去半年ほどの間に訴訟を起こした。
各社の支払い請求額は、2012年10月に訴えたRLEが35万6500ドル、同6月に訴えたEDAGは60万8770ドル、12月に訴えたFEVは26万8200ドル。RTECHは、契約労働者に対する賃金となっている。ただしRTECHなど3件の訴えはすでに取り下げられており、FEVの訴訟だけが今も続いている。
コーダは、昨年3月に発売した第1号モデルが不調で、これまでの販売が100台に満たないという報道もあり、12月には社員の15%に相当する50人を削減している。同モデルの発売も、当初は10年末の予定だったが2度の延期を経て12年3月になったほか、8月に販売した車についてはサイドカーテン・エアバッグの不具合からリコール(回収、無償修理)を行っている。
EV市場では現在、テスラ・モデルS、日産リーフ、シボレー・ボルト(プラグイン・ハイブリッド車=PHV)といったモデルが販売されており、コーダの競争力は弱い。当初は安い中国製の車を使う(駆動系のみ米国で搭載)という発想が期待され、バッテリーも大きく充電1回の走行距離はリーフより長いが、スタイリングが古臭く時代遅れに見えるといった点が売れない理由となっている。
やはり苦戦しているEVベンチャーのフィスカー・オートモーティブ(カリフォルニア州)は、中国企業への身売りを検討している。
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