クレジット延滞率、過去最低に〜2月、フィッチ調べ
- 2013年3月19日
- 米国ビジネス
米国で、クレジットカードの返済を期限内に済ます人が歴史的高水準に達していることが分かった。
クリスチャン・サイエンス・モニターによると、格付け会社フィッチ・レイティングスが発表した2013年2月のクレジット延滞率は1.61%で、1991年の調査開始以来最低を記録した。同社は60日以上の返済遅れを延滞と見なしており、延滞率は09年末のピーク時に比べると65%も低下した。
また、カード利用者の月々の返済率(MPR)も、1.09%上昇して24.83%と過去最高を記録した。一方、カード発行業者が滞納者からの取り立てをあきらめる貸倒損失は過去6年間で最低となり、フィッチのプライム・クレジットカード貸倒償却指数は1月の4.18%から3.88%となって、前年同月比では26%も低下した。
こうした数字の改善には景気低迷期に実施されたさまざまな対策が寄与しており、カード発行会社はリスクの高い口座の多くを停止したほか、多くの信用枠を削減し、クレジットスコアが普通以下の場合には新しいクレジットカードの認可を厳しくした。
消費者側も、自分が毎月支払える範囲内にクレジットカードの利用を抑える人が増えている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる