クレジット延滞率、過去最低に〜2月、フィッチ調べ

 米国で、クレジットカードの返済を期限内に済ます人が歴史的高水準に達していることが分かった。

 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、格付け会社フィッチ・レイティングスが発表した2013年2月のクレジット延滞率は1.61%で、1991年の調査開始以来最低を記録した。同社は60日以上の返済遅れを延滞と見なしており、延滞率は09年末のピーク時に比べると65%も低下した。

 また、カード利用者の月々の返済率(MPR)も、1.09%上昇して24.83%と過去最高を記録した。一方、カード発行業者が滞納者からの取り立てをあきらめる貸倒損失は過去6年間で最低となり、フィッチのプライム・クレジットカード貸倒償却指数は1月の4.18%から3.88%となって、前年同月比では26%も低下した。

 こうした数字の改善には景気低迷期に実施されたさまざまな対策が寄与しており、カード発行会社はリスクの高い口座の多くを停止したほか、多くの信用枠を削減し、クレジットスコアが普通以下の場合には新しいクレジットカードの認可を厳しくした。

 消費者側も、自分が毎月支払える範囲内にクレジットカードの利用を抑える人が増えている。

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