国際刑事警察機構と連携 サッカー八百長防止
- 2013年3月19日
- スポーツニュース
【共同】日本サッカー協会(JFA)が、八百長などの不正防止策を充実させるため、国際刑事警察機構(ICPO)と協力関係を築くことが19日、分かった。日本のスポーツ界では極めて異例の取り組みで、国際犯罪の情報収集などに当たる組織と連携する。ICPOは八百長対策で国際サッカー連盟(FIFA)とも連携しており日本でのセミナー開催を調整している。
JFAの田中道博専務理事は「(八百長は)対岸の火事ではない。ノウハウを吸収し、これまでの啓発にどんな肉付けができるかを考える」と狙いを説明。「どんな関係を構築できるかを話し合い、不正防止の仕組みをつくりたい」と八百長組織や不正工作の実態把握、具体的な防止策立案で協力を得たい考えを示した。
欧州警察機関(ユーロポール)が2月に世界中で大規模なサッカーの八百長が行われている疑惑を公表した。背景に不正なインターネット賭博サイトの存在があり、アジアの犯罪組織が関わる実態が浮かび上がった。韓国のKリーグで多数の処分者が出たほか、欧州クラブ王者を決める欧州チャンピオンズリーグの試合も捜査対象になった。
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