黒人選手、大リーグで減少 ハンターら選手も懸念

 【共同】大リーグの開幕時の出場登録選手に占めるアフリカ系米国人の割合が近年減少し、今季は8.5%であるとニューヨーク・タイムズ紙などが伝えた。同紙によると最多だった1986年には19%だった。危機感を持つセリグ・コミッショナーは関係者による委員会を設置し、10日に問題を協議。「何が原因で今後何が必要なのか明らかにしたい」と話した。

 9日に通算2000安打を達成したタイガースのハンターは「大学フットボールやバスケットボールの方が奨学金の全額支給が多く、人気がある」と黒人の野球離れを懸念する。同紙によると全米大学体育協会(NCAA)1部校の規定で野球部に割り当てられる全額奨学金はフットボールの約14%で、先発5人で戦うバスケットボールよりも少ないという。

 ハンターは、黒人の多く住む都市部の子どもたちが野球に親しむきっかけをつくろうと、用具を贈ったり、リトルリーグのワールドシリーズが開催されるペンシルベニア州の球場に招待したり支援に力を注ぎ「次のスーパースターを生み出す可能性もある」と熱く語る。支援の輪には、ブレーブスのJ・アップトンら多くのアフリカ系米国人選手が加わっている。

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