大統領選出また持ち越し イタリア、中道左派の分裂深刻

 【共同】イタリアの新大統領を選ぶ上下両院議員ら1007人による合同会議は19日午後、4回目の投票を実施したが、議会最大勢力の中道左派連合が推すプローディ元首相(73)は得票395と、当選に必要な過半数を占められなかった。選出は20日午前に実施される5回目の投票以降に持ち越された。

 中道左派の最大政党、民主党は19日朝の会合で、プローディ氏擁立を決定。しかし議員の多くが同氏に投票しなかったとみられ、中道左派の分裂とベルサーニ民主党書記長の求心力の低下が一層浮き彫りになった。

 4回目投票では、議会第3勢力の草の根組織「五つ星運動」が推すロドタ元下院議員(79)が213票で2位、モンティ首相の中道連合が推すカンチェリエリ内相(69)が78票で3位だった。

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