猪瀬発言でIOC注意 米紙でライバル批判か 知事反論、20年五輪招致
- 2013年4月29日
- アメリカ発ニュース
【共同】2020年夏季五輪招致を目指す東京都の猪瀬直樹知事が、米紙とのインタビューでライバルのイスタンブール(トルコ)を批判したと疑われる発言をし、国際オリンピック委員会(IOC)が招致都市に注意する事態と29日なった。IOCは倫理規定で他都市を批判したり、比較したりすることを禁じており、招致への影響が懸念される。
東京都は同日、「真意が正しく伝わっていない。他の立候補都市を批判する意図は全くなく、インタビューの文脈と異なる記事が出たことは非常に残念だ」と反論する知事のコメントを発表した。
猪瀬知事は27日付のニューヨーク・タイムズ紙で「イスラム教国が共有するのはアラー(神)だけで、互いにけんかしており、階級がある」などと発言した。記事によると、インタビューは通訳を介して行われた。
■「他都市批判の意図ない」 猪瀬知事がコメント
2020年夏季五輪招致をめぐる米紙の報道について、東京都が29日発表した猪瀬直樹知事のコメントは次の通り。
私は、IOC(国際オリンピック委員会)の行動規範第14条を十分理解しており、これまでも順守してきている。今後も尊重し順守していく。記事の焦点が、あたかも東京が他都市を批判したとされているが、私の真意が正しく伝わっていない。私は、トルコに行ったこともあり、イスタンブールは個人的にも好きな都市である。私には、他の立候補都市を批判する意図は全くなく、このようなインタビューの文脈と異なる記事が出たことは非常に残念だ。
私の招致にかける熱い思いは変わらないし、今後もIOCルールの順守、他都市の招致活動への敬意をもって、招致活動に取り組んでいく。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ