コーダ、EV市場から撤退〜更生手続き申請、100台しか売れず
- 2013年5月1日
- 米国ビジネス
電気自動車(EV)メーカーのコーダ・ホールディングス(カリフォルニア州)は1日、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用をデラウェア州の破産裁判所に申請した。
ロイター通信によると、同社は自動車市場から撤退し、より少ない資本でできるエネルギー保存分野のビジネスに力を入れる予定。フォートレス・インベストメント・グループを中心とする投資家集団が2500万ドルで同社を買収する計画だという。
コーダは1年前、充電1回で125マイル走れる5人乗りEVセダン(3万7250ドル)を発売したが、累積販売台数はわずか100台にとどまっている。EVは値段の高さや航続距離に対する不安などから普及に時間がかかっており、コーダのモデルは実用本意のスタイリングが不評だったほか、エアバッグの不具合によるリコール(回収・無償修理)もあって販売が伸び悩んだ。
3年前には、コーダはフィスカー・オートモーティブやテスラ・モーターズと並んで排ガス・ゼロ車の生産を目指すカリフォルニアのベンチャー企業として注目された。テスラはすでに千台単位でEVを販売しているが、フィスカーは同社にリチウムイオン電池を供給していたA123システムズが昨年破綻し、現在は同社も会社更生の申請を検討している。
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