ユーロ圏GDP0.4%減 13年予測、また下方修正

 【共同】欧州連合(EU)の欧州委員会は3日発表した春季経済見通しで、2013年のユーロ圏(17カ国)の実質域内総生産(GDP)について前年比0.4%減のマイナス成長と予測、0.3%減とした今年2月の見通しを下方修正した。

 欧州債務危機の影響による景気後退の長期化で、雇用情勢が悪化して消費や投資の回復が遅れているのが原因。欧州委は13年のGDPについて昨年5月には1.0%増を見込んでいたが、この1年間で3度も下方修正する事態に追い込まれた。

 EUの経済・通貨政策を統括するレーン欧州委副委員長は「雇用危機の克服に全力を挙げる」と強調。「財政再建のペースを遅らせる」と述べ、成長と雇用の回復を優先し、財政緊縮の手綱を緩めることを明言した。

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