米財政赤字5年ぶり低水準に 税収増と歳出の強制削減で
- 2013年5月14日
- アメリカ発ニュース
【共同】米議会予算局(CBO)は14日、2013会計年度(12年10月-13年9月)の連邦財政の年間赤字額を6420億ドルとする財政見通しの改定を発表した。赤字額は2月時点の予測と比べて2030億ドル少なく、08会計年度(4590億ドル)以来5年ぶりの低水準となる。国内総生産(GDP)に対する赤字額の比率は4.0%で、12年度の7.0%から大幅に下がる見込み。
改定見通しは、連邦政府の税制や歳出に変更がないことが前提。景気回復のほか、社会保障減税の終了や富裕層増税による税収増加が見込まれる一方、歳出は3月発動の強制削減により抑制され、全体としての赤字額は急激に縮小するとみている。
歳入は前年度比14.8%増の2兆8130億ドル。所得税、社会保障税、法人税の収入がいずれも伸びると予測。政府系住宅金融の業績好転に伴う国庫納付金の増加も貢献すると見込んでいる。歳出は2.3%減の3兆4550億ドルで、国債発行に伴う金利支払いが増えるものの、強制歳出削減で経常的経費と政策的経費がともに減るとしている。
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