日本大使館の盗聴記録作成 英、大戦中に米国向けに

 【共同】太平洋戦争開戦前の1941年2月に、日本の動向に危機感を抱いたチャーチル首相(当時)が、在英日本大使館員同士の電話盗聴記録をまとめ、ルーズベルト大統領(同)に送るよう外務省に指示していたことが分かった。英公文書館が23日公開した当時の機密文書で明らかになった。

 具体的な手法は不明だが、英政府は第2次世界大戦に突入していた当時、恒常的に日本大使館の電話を盗聴しており、詳しい会話記録を作成。41年2月上旬に重光葵駐英大使(後の外相)が大使館員らにいつでも出国できるよう指示を出したことを察知し、日本が英国に戦争を仕掛ける可能性に危機感を強めた。

 チャーチルはこうした日本の動きを米側に伝えるため、盗聴記録の要約作成を求め「会話の生々しさをなくさないように」と指示していた。

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