中国人は最大のお得意様〜米観光支出が国別で最高に
- 2013年5月31日
- アメリカ発ニュース
2012年に米国を訪れた観光客のうち、中国人の支出額が最高だったことが、商務省旅行観光業局(OTTI)の統計で分かった。
ロサンゼルス・タイムズによると、中国人観光客は昨年、米国内で1681億ドルを使った。カリフォルニア州でも中国人観光客の支出額は1人当たり2932ドルに上り、他国出身者の平均1883ドルを上回った。
中国人観光客の約3分の1はロサンゼルス市を訪れた。中国人の平均年収は1人当たり約5000ドルだが、加州への旅行客には専門職や企業幹部が多く、平均年収は6万6900ドルだという。
中国人の支出額はここ数年で急速に伸び、1人当たりで日本、オーストラリア、ブラジル、韓国を抜いたが、旅行目的でもお国柄の違いが際立っている。オーストラリア人が博物館や史跡の観光、日本人はステーキハウスなどのレストランめぐりを好むのに対し、中国人は買い物が中心で、米国の映画や雑誌に登場する高価な衣服や服飾品を購入し、その大半を家族や友人への土産にする。
人気ブランドはコーチやポロ、ナイキなど。中国で買うと税金が高く、価格が米国の2〜3倍になるという。このほか、中国人の多くは自国で売られている栄養補助食品の品質を信用していないため、米国観光を機に大量購入する傾向がある。
カリフォルニア州カバゾンの格安品モール「デザートヒルズ・プレミアム・アウトレット」では、130店中20店に北京語を話す販売員がいて、中国人旅行者の応対に努めている。
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