元職員入国なら「失望」 米、ロシアをけん制

 【共同】米国務省のサキ報道官は24日の記者会見で、米当局がスパイ活動取締法違反容疑で訴追した米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者にロシアが滞在許可証を発行したとの報道に関し、元職員のロシア入国が認められれば「深く失望する」と強調し、ロシアをけん制した。

 一連の報道を受け、ケリー米国務長官は同日、ロシアのラブロフ外相と電話会談し状況を明確にするよう求めた。ラブロフ氏の反応は不明。国務省当局者が明らかにした。元職員を支援する弁護士は許可証発行を否定し、情報が混乱している。

 サキ氏は会見で、元職員がモスクワの空港の乗り継ぎ区域に滞在し続けているとした上で「米国は、ロシアの正しい判断と、(元職員の)送還を促すことに集中している」と指摘。ケリー氏がラブロフ氏に元職員の入国を認めないように働き掛けたことを示唆した。

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