重要農産品に協議の余地 「各国主張に開き」
- 2013年7月25日
- 世界のニュース
【共同】マレーシア東部コタキナバルで開かれた環太平洋連携協定(TPP)交渉会合は25日、前日に続く日本集中会合を終え、閉幕した。鶴岡公二首席交渉官は閉幕後に記者会見し「重要で困難な案件にはまだ、各国(の主張)に開きがある」と指摘。農業の重要5品目を関税撤廃の例外とすることを念頭に「実質的な議論に参加することは可能だ」と述べ、協議の余地が残っていることに自信を表明した。
国益をかけた困難な交渉が始動した。
工業品や農産品の関税撤廃は意見の対立が厳しく、8月22日からの次回のブルネイ会合以降に結論が持ち越された。加えて繊維をめぐる協議も難航しており、各国は関税などを扱う「市場アクセス」を加速する作業計画に合意した。繊維は独立したテーマとして議論。今後も協議の状況に合わせて枠組みを見直す可能性がある。
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