燃料電池車の研究をトヨタ車で〜エネルギー省、4台を2年リース

 エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)は、2年契約でトヨタから燃料電池複合型車「FCHV-adv」を4台リースし、水素燃料のインフラ、再生可能水素の生産、車の性能などに関する研究を行う。

 リニューアブル・エナジー・ワールドによると、今回のリースは、トヨタとNRELが結んでいる共同研究開発協定(CRADA)の一部。リースする「ハイランダー」FCHV-advは、世界のメーカーが実用化を目指す燃料電池電気自動車(FCEV)の代表的デザインであるため、NRELの研究の実験台として適しており、これによってエネルギー省の水素や燃料電池技術に関する研究能力が高まるとみられている。

 ハイランダーFCHV-advは、中型SUVの車台をベースに造られており、1回の水素補給で走れる距離が325マイル、燃費は60GGE(ガソリン・ガロン換算)。車には、軽量の高圧水素タンクが付いた燃料電池システム、電気モーター、ニッケル水素電池のほか、電池と燃料電池のどちらを動力源にするか判断するパワーコントロール・ユニットが搭載されており、NRELはこのモデルでさまざまなテストや分析を実施する予定。

 NRELはリース期間中、水素の生産から補給も含めた燃料電池車の実用を支えるシステム全体を精査する。また、液体水素を押し出す圧力が異なる燃料補給器や補給所に対する車の反応なども調べる。現在はほとんどの水素が天然ガスから生産されているが、NRELでは風力やソーラー発電で生産された再生可能な水素を使う予定で、研究担当者は「燃料電池車は排ガスを出さないが、ほとんどの場合水素の生産過程で排ガスを出している。代替エネルギー発電を使って水素を生産すれば、本当の意味でゼロ排ガスの燃料になる可能性がある」と説明する。さらに、環境やドライバーの運転パターンが、車のエネルギー保存機能や動力系に与える影響も調査する。

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